ネットショップを開設したものの、全然注文が入らないという方のために、無料での集客方法と、考え方について紹介します。
最適な集客方法は、ショップによって異なる
ネットショップの集客といっても、一律でこうすれば良いというような万能な方法があるわけではありません。なぜなら、販売している商品やショップの打ち出し方などによって最適な集客方法は変わってくるからです。
例えば、下記のように整理ができます。
顧客の悩みや課題を解決するような商品:検索サイトからの集客が適している。
存在自体が認知されていない商品:検索サイトからの直接集客は不向き。SNSの方が適している。
これらは、検索サイトがユーザーが能動的にアクションを起こしてサイトに訪問してくるという特徴に対し、SNSは、フォローしているタグやアカウントから発信される情報がプッシュ型で流れてくるという、チャネルの特性の違いにより、集客方法としての向き・不向きが変わってくるためです。
集客方法別の考え方
それでは、集客方法ごとの考え方について紹介します。
検索サイト(SEO)
検索サイトからの集客は、上述の通り、その商品自体もしくはその商品による効果を、顧客が能動的に探すような場合に有効です。
上記では、商品による効果を、顧客の悩みや課題の解決と書きましたが、例えば悩みを解決する商品として、育毛剤を例にすると、
自分に適した育毛剤をネットで検索する人や、薄毛の解決方法を検索する人などを想定して、商品名や商品説明文を作成すると良いでしょう。(ただし、医薬品や健康食品などは、薬事法に抵触しないように気を付けましょう)
SNS
SNSの場合は、想定顧客がフォローしていそうなタグをつけて情報を発信して集客を行います。
この方法であれば、自分の商品を全く知らない人たちに、商品をアピールすることができます。
また、SNSの場合は、文字で長文で説明するようなアピール方法は適していないので、画像や動画でアピールする方が効果的です。
このため、デザインや外見が特徴の商品はSNSと相性が良いです。
ブログ
ネットショップをASPなどを用いて運営している場合、ASPの機能として、ブログ機能が備わっていれば、集客方法としてブログを活用することができます。
ブログの場合は、誰にアピールするかによって、書く内容が変わってきます。
既存の顧客にショップのことをよく知ってもらいたい、もしくは定期的に情報を更新して再訪してもらいたいという目的で、ブログを書くのであれば、ショップの近況や、ショップスタッフのことなどを書くなどでも良いのですが、顧客の新規獲得が目的の場合は、商品の紹介(実際の使い方など)を投稿して、Twitterなどにもリンクを貼って投稿するなど、ブログを読む人がショップのことや商品のことを知らないということを前提に書く必要があります。
上記以外でも、メルマガ配信などの方法もありますが、まずは配信可能なメールアドレスを集める必要があるので、ショップ開設直後では集客施策の選択肢には入ってこないでしょう。
また、上記で紹介した方法含め、実施してすぐに効果が出るような即効性は低いかもしれません。
ネットショップ開設直後では、まずは知人にSNS上で拡散してもらったり、お金があまりかからない範囲でリアルのイベントなどに参加して、商品をアピールしたりするなどといった方法もあります。
集客するうえで重要なことは、想定している顧客が、販売する商品を買う理由・目的を推測し、それらの顧客が多くいるであろう場所で、顧客の購入理由・目的に合致するようにアピールするということです。
見込み顧客を知るという意味では、ユーザーの反応がわかりやすいSNSを積極的に活用していくというのは有効です。
また、集客は試行錯誤を重ねて効果・効率を改善していくことが基本です。狙いをもって集客の施策を実行し、結果を見て改善して再度施策を実行するという、いわゆるPDCAサイクルを繰り返し実施していきましょう。