ネットショップで販売するオリジナル商品の作り方

オリジナル商品を作るメリットは?

ネットショップオーナーの中で、オリジナル商品・オリジナルブランドを作りたいと考えている人は少ないかもしれません。
まずはオリジナル商品を作るメリットを挙げてみましょう。

  • デザイン・仕様を自由に決められる
  • 他ショップとの差別化
    利益率を高めに設定できる

メリットだけを見ると、オリジナル商品を作らない理由がないように見えますが、当然デメリットも存在します。

  • 販売当初は認知度や信頼性が低い
  • 一度にまとまった数量を生産する必要がある場合、在庫を抱えることになる
  • 商品の品質に対しての責任(製造責任)を負う

いかがでしょうか。
良いこと尽くしということではないですが、オリジナル商品が売れると利益率やショップ自体の独自性が出てくるため、ネットショップの経営観点でも大きなプラスになります。

オリジナル商品を作るには

では、オリジナル商品を作るにはどうすれば良いでしょうか。
ハンドメイド商品の場合は、当然オリジナル商品と言えますが、今回は工場に生産を委託するケースで概要を説明します。

1.生産を委託してくれるメーカー(工場)を探す

まずは、自分が作りたい商品を実際に作っているメーカー・工場を探し、その中から、OEM(Original Equipment Manufacturing≒生産の委託)可能な会社を探します。
自社ブランド(自社商品)の販売に注力している(ある程度売れている)メーカーだとOEMを行っていない可能性がありますが、自社ブランドを作っていなかったり、売上の規模がそこまで大きくないメーカーなどであればOEMを行っている可能性があるので、探して問合せしてみると良いでしょう。

2.委託先のメーカー(工場)と進め方についてすり合わせる

OEM可能な会社が見つかったら、進め方について打ち合わせをします。
こちらから提出すべきアウトプット(例えば、外観のデザインや仕様などの指示書など)の確認と、全体の流れとスケジュール、OEMの条件(最低発注ロット数や大体の単価感など)を確認してから進めると良いでしょう。

3.サンプルの確認

希望のデザインや仕様などをすり合わせた後に、委託先が実際の商品のサンプルを作って、確認するというプロセスを挟みます。型物の場合は、実物のサンプルではなく、サイズや形状がわかる代替品を用いての確認などの場合があります。(商品や委託先によって進め方は変わります)
サンプルを確認してイメージ通りであれば、本生産へ進みますが、もしイメージと違う場合は、委託先とすり合わせをして、変更が大きい場合は再度サンプルを作成して確認することになることもあります。
サンプルの制作回数が増えると、メーカー(工場)側の負担が大きくなるので、あらかじめサンプルの制作回数の上限やサンプルの費用負担などについて、すり合わせしておくと良いでしょう。

4.本生産と納品

本生産に進む前に、本生産(量産前もしくは量産)のサンプルを確認できることがあります。
最初のサンプルは、サンプル用の材料で作っているので、このタイミングでのサンプルが、最終的な製品のサンプルとして、確認を行います。
納品後に検品して不具合に気付いてフィードバックしても、本生産のサンプルでも同じ状態になっていたら、生産前にOKを出していたということになるので、不良品として認められないかもしれないので、サンプルはしっかり確認しておくべきでしょう。

まとめ

以上、オリジナル商品の作り方の概要について説明しましたが、生産までの進め方は商品の種類や委託するメーカー(工場)によっても変わってくるので、あくまでも参考として、委託先に確認しながら進めるのが良いでしょう。
また、オリジナル商品を作る前に、似ている既成商品を販売して売れるかどうか試してみるなど、販売のテストも行ったうえで、オリジナル商品の開発を進めることをおすすめします。

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