開設時に必要な費用項目
ネットショップを開設するためにいくらぐらい掛かるのかを解説します。
ネットショップと言っても、個人で小さく運営する場合や、最初から大きな資金を投じて大型のショップを開設する場合などで、最初に準備すべきものや費用の金額が変わってきます。
ここでは、ネットショップで必ず発生する業務をすべて自力で行うという前提で、発生する項目を挙げてみました(人件費やオフィス費用は除いています)。
- 運営環境・設備費用(インターネット回線、PC、プリンタ、FAX、カメラ(スマホでも可)、簡易撮影キット、画像編集ソフトなど)
- ショップサイト費用
- 初回の仕入れ費用(製造費用)
- 梱包資材(ダンボール、緩衝材、包装用のビニールなど)
1.運営環境・設備費用
既に、所有している場合は新たに用意する必要はありませんが、
インターネット回線、パソコン
は必須と言えるでしょう。
また、納品書を同梱して発送するなどのケースを想定すると、
プリンタ
も備えておくべきでしょう。
基本的には不要ですが、開設後、取引先のやりとりの兼ね合いで、
FAX
があった方がよい可能性があります。ただし、本当に必要になるかは状況次第なので、開設後に必要になった際に準備するでも良いでしょう。
商品画像を用意する際に、自分で撮影するのであれば、
カメラ(スマホでも可)、簡易な撮影キット、画像編集ソフト
もあると良いでしょう。画像は光の具合でかなり印象が変わるので、撮影キットがある方が良い写真が撮れます。また、撮影後の画像を編集する必要がある場合、編集へのこだわり次第では有料の画像編集ソフトが必要になるかもしれません。
2.ショップサイト費用
こちらはどういう形でショップを構築するかによって、掛かってくる費用は全然変わってきます。
自分のネットサイトをゼロから作るのであれば、それ相応の初期費用が掛かります(自らシステム開発・デザインするのであればレンタルサーバー・ドメイン費用ぐらいで済むかもしれません)。
ショッピングモールへの出店やショップ開設するASPサービスを使用する場合は、どのサービスを利用するかによって、初期費用・月額費用が変わってきます。
ネットで販売する場合、どの方法でショップを作成して運営する場合でも、ほとんどの決済方法で決済手数料は掛かりますが、初期費用・月額費用は掛からないサービスがあります。
3.初回の仕入費用
初回の仕入れ費用は、商材やショップの方針によって大きく変わってきます(仕入れではなく、商品を製造して販売する場合も考え方は同様です)。
商材によって、各商品の仕入れ単価は違いますし、1度の発注に最低限必要な個数や金額が決まっている場合もあります。
また、ショップの方針として、ショップ開設時点での、販売する商品点数によっても仕入れ金額が変わってきます。(商品点数×平均発注個数=仕入れ金額となります)
もし、追加発注がスピーディに可能であれば、初回発注の個数は抑えめにして、在庫が少なくなったらすぐに追加発注を掛けるという方針が良いでしょう。
4.梱包資材
梱包資材は、商品を発送する際のダンボールなどが必要です。
梱包方法によっては、緩衝材を入れたり、ギフト商品であればラッピングしたり、状況に応じて梱包関連の資材が必要となってきます。
ショップ開設時点でどれくらいの数量の資材を用意しておくべきかですが、
資材の置き場所の広さ(ダンボールなどは組み立て前でも結構嵩張る)と、販売計画(どれくらいの期間にどれくらいの注文数を見込んでいるか)と、発注時の資材の単価をふまえて決めることになります。
基本的に、梱包資材などの紙製品は、一度の発注個数(発注ロット数)が多ければ多いほど、1個あたりの単価が下がる傾向にあります。
以上、費用項目の説明でしたが、自分のネットショップを開設する際の費用イメージがついたでしょうか?
開設前に、一度、概算でのトータルの費用を計算し、もし自分の予算よりも多い場合は、個々の費用を見直すというプロセスで検討すると良いでしょう。