ネットショップで商品を販売するにも、商品の仕入れ方法には何があって、どうやって仕入先を見つけるのか分からないという方に仕入れについて解説します。
販売する商品の仕入れ方法
売りたい商品が決まっていたとしても、仕入れ方法が決まらないとショップはオープンできません(当たり前ですね)。
では、商品の仕入れ方法はどういった方法があるのでしょうか。方法を大きく分けると以下の5パターンに分類できます。
- 商品を作る
- 卸・問屋から仕入れる
- メーカーから仕入れる
- 中古品を仕入れる
- 海外から仕入れる
それでは、それぞれを具体的に見ていきましょう。
1.商品を作る
オリジナルの商品を作って販売する場合でも、下記のような方法があります。
- ハンドメイド
- OEM(メーカーや工場に生産を委託する)
- ODM(メーカーの既存の商品を、自ショップ用に名称やロゴを変えて仕入れる)
- 自社生産(生産設備などを導入して自ら生産する)
商品を作る場合は、他のネットショップでは販売していない商品を販売できるので、自分のショップの大きな特徴(メリット)になります。
ただし、OEMなどは、生産量が少ないと、1個あたりの商品の原価が高額になる可能性があります。
OEM・ODM先は、知っている人から紹介してもらったり、インターネットで探したり、自分の販売する商品のジャンルの展示会に行って、出展しているメーカーから探すのが一般的です。
2.卸・問屋からの仕入れ
仕入れというと、問屋街に行って仕入れたり、自分の商材を扱う卸問屋と商談して取引するイメージがあるかもしれませんが、今ではインターネットで仕入れることができます。
ネット卸も、アパレルなどジャンルに特化したサイトもあれば、あらゆるジャンルを扱う総合ネット卸もあります。
ここでは、総合ネット卸を紹介します。
NETSEA(ネッシー)
https://www.netsea.jp/
NETSEAとは150万点以上(※)の商材を取り扱う総合ネット卸です。多くのサプライヤー(メーカー)がNETSEA上で商品を出品しています。
個人事業主でも利用可能です。月会費が無料なので、まず最初に登録してみるのもよいかもしれません。
スーパーデリバリー
https://www.superdelivery.com/
商品点数120万点以上、出展企業数1800社超(※)と、NETSEAと並ぶ総合ネット卸です。ネット販売用の仕入れ目的で会員登録する場合、オークション・極端な値下げ・無在庫販売を行っているショップは入会NGという基準になっています。また、会員になると月会費2000円がかかります。
卸の達人
http://www.oroshi-tatsujin.com/e-commex/cgi-bin/ex_index.cgi
TVやネットで話題の商品を中心に扱うネット卸サイトです。会員登録は無料です。在庫リスクのないエンドユーザーへの直送サービスも行っています。支払方法の制限はありますが、個人事業主でも利用はできるようです。
※2020年7月末時点
3.メーカーからの仕入れ
メーカーから直接商品を仕入れたい場合、展示会に行って出展しているメーカーと交渉するか、もしくはメーカーのHPなどから問い合わせをするなどの方法があります。もちろん、メーカーを紹介してもらえるようなツテがあるのであれば、紹介してもらうのが一番良いでしょう。
一般的に、ある程度規模の大きなメーカーになってくると、ネットショップなどの小売りとの直接取引は行わないことが多いです。そのメーカーが卸などに商品を卸していれば、その卸経由で仕入れることになります。
ただし、仮に、自分が仕入れたい商品を作っているメーカーがどこにも卸してなくて、会社規模も小さくはなさそうだとしても、ネットショップにおいて、販売する商品のラインナップは非常に重要なので、ダメもとでメーカーに問い合わせてみる価値はあるかもしれません。
4.中古品の仕入れ
中古品を仕入れる方法としては、以下のような方法があります。
- ネット上であればオークションサイトやフリマアプリなど
- リアルであれば、フリーマーケットや中古品を販売しているショップ
- 自分で一般のお客さんから買い取る(引き取る)
いずれの方法にせよ、目利きが必要になってきます。
5.海外から仕入れる
海外から仕入れる場合、インターネット経由であれば、アメリカのAmazonやeBay、中国工場(メーカー)からの仕入れができるAliExpress(アリエキスプレス)などがメジャーです。
その他では、海外の展示会に行って、出展メーカーと交渉して仕入れるか、もしくは海外お店で直接買い付けるという方法もあります。
主要な5つの方法を紹介しましたが、自分がどういう商品を扱いたいか、どういうショップにしていきたいか、という方針によって自ずと仕入れ方法は決まってくると思います。
他のショップでは扱っていない商品というのは、誰でも簡単に仕入れられるものではないものになるので、販売商品にこだわるのであれば、仕入れ方法(仕入れルート)をこだわるということになります。
もちろん、最初は、まずは仕入れやすいものを仕入れて、売り方や売れ筋などがわかってきてから、仕入先を開拓していくという方針も良いでしょう。