ネットショップを始めて、注文が入りだしたら、ユーザー観点の分析を行っていくと良いでしょう。今回は、初期段階で最低限行いたい基本的なユーザーの分析について解説します。
まずは購入者像を把握する
ネットショップ開設時に、自分のショップのユーザーのイメージをもって、ショップページの制作や、商品説明、ユーザーへ訴求する文章などを考えたと思いますが、実際に自分のショップで購入したユーザーはどんな人たちなのか、当初の想定イメージと一致しているのかどうか、ということを早めに把握するべきです。
その理由としては、例えば極端な例を挙げると、自分のショップのユーザーは、20代女性(職業OL)を想定してページを作っていたが、実際に購入したユーザーは、40代、50代の主婦が中心、というような結果であれば、そもそもページの方向性や訴求の文章などを見直す必要が出てくるからです。
ショップを運営するうえで、自分のショップのユーザーがどういう人たちなのかを把握し、その人たちが求めていそうなものを考えながら運営していくと、きっと売上もついてくることでしょう。
売上が出てから数ヶ月経って行うべき分析
上述のユーザー像の把握は、注文が入りだしてから比較的にすぐに行うべき分析でしたが、売上が出始めてから数ヵ月経過したら、1ヶ月の注文のうち、既存ユーザー(=リピーター)がどれくらいいるのかを調べましょう。
その理由ですが、また極端な例を挙げると、売上が出始めて4ヵ月が経過した時点で、1ヶ月の注文のうちリピーターがゼロだったというようなショップがあった場合、1ヶ月の注文数=新規ユーザーの注文数、ということになり、いかに新規ユーザーの獲得数を増やしていくかが、このショップの売上を成長させるカギとなります。
ただし、新規ユーザーを延々と増やしていくというのは中々大変なので、理想としては、ショップで一度購入したユーザーがリピーターとなって、再度購入してくれることです。
この場合、新規の購入ユーザーの半分が翌月も商品を購入してくれるとなれば、前月と新規の購入ユーザーの数が一緒でも、リピーターの購入数分、注文が増えたことになります。
当然、2ヵ月目も購入したユーザーのうち、何割かが翌月も購入してくれるのであれば、どんどん既存ユーザーが増えていくので、毎月の注文数が増えていきます。
上記のために、まずは毎月の新規の購入ユーザーの数と、既存のユーザーの数を把握し、それぞれに対して、増やしていく施策を考えていくと良いでしょう。
まとめ
今回は、かなり基本的な分析について説明しましたが、月の注文件数が数千件以上あれば、もっと細かく分析していっても良いかもしれません。
具体的には、例えば、購入した商品や、サイトにやってきた経路、性別・年代別など、色々な属性でユーザーを分けて(セグメンテーションと呼びます)、分析していくと、何かしらの違いが見つかって、その理由などを考えていくと、施策につながる発見が得られる可能性があります。
ただし、注文数が少ない時に細かい分析を行っても、細分化するとそれぞれの件数が小さくなり、傾向として断定できるには、データ数が少なすぎるという状態になりやすいので、まずは、この記事で説明した、ユーザー像の把握と、新規か既存かぐらいを把握できれば良いと思います。
また、初期段階においての売上観点の分析は、下記の投稿で解説しているので、是非読んでみると良いでしょう。